お気に入りのうつわで、いつものおうちごはんをもっと美味しく！
ハルカゼ舎の「手作りうつわ」

私たちの日々の生活に欠かせない「食事」。
そして、食卓に彩りを与え、料理を引き立ててくれる「うつわ」。
いつもの料理をお気に入りの「うつわ」に盛り付けるだけで、食卓が華やかになり、ちょっぴり特別な“おうちごはん”を演出してくれます。

洋食とは違い、日本には「片手でうつわを持ち、もう片方の手で箸を持って食べる」という和食文化があります。
片手で持ちやすく、収まりが良いように作られている茶碗や、口当たりの良さまで考えられたお椀など、用途に応じて随所に工夫が見られるのも、和食器の特徴です。

今回ご紹介する「手作りうつわ」を制作・販売しているのは、茅ヶ崎・海岸通り沿いに佇む陶房併設のギャラリー「ハルカゼ舎」の遠藤康友さん。
真っ白で清潔感のある外観に、扉がなく開放的な入口を入ると、遠藤さんが一つひとつ心を込めて制作した陶器がずらりと並んでいます。

茅ヶ崎のシンボル「烏帽子岩」をあしらった秋刀魚皿

サラリーマンから一念発起。うつわ作家の道へ

遠藤さんが、うつわ作家の道を歩むきっかけとなったのは、30年程前。
当時、都内の出版社でサラリーマンとして働いていた遠藤さんが、大学時代の仲間と岩手県久慈市へ遊びに行った時のことです。
「小久慈焼(こくじやき)」で有名な窯元の町で、初めて陶芸を体験し、時間を忘れるほどのめり込んでしまったそうです。

陶芸と出合い、その面白さにすっかり魅了されてしまった遠藤さん。
都内に戻った後もその思いは冷めることなく、いつしか「窯元で、本格的に陶芸を学びたい」という思いを抱くようになりました。
そして働きながらも、週末は「しづはた焼き」で知られる静岡の窯元へ通う生活を5年間続け、陶芸の基礎を習得されました。

その後は、陶芸家・野嶋信夫氏(京都)より陶芸の更なる深みを学び、作品制作を続ける傍ら、東京・町田のお店での委託販売や手作り市での出店などの様々な経験を重ね、念願叶って2019年6月に「ハルカゼ舎」をオープンしました。

「土や木灰、石灰などの自然のものが、うつわになるなんてすごいですよね。陶芸はすべての工程がおもしろい。同じ土や釉薬を使っても焼き方によって、全く違った表情になるのも魅力。明日はもっといい物を作ろう、と作り続けていたら30年経っていました」
と、まるで少年のように目をキラキラ輝かせながら話す遠藤さん。

使い心地が良く、目でも楽しめる「美しいフォルム」の実用陶器

遠藤さんが作品作りで心がけているのは、「美しいフォルム」「モダンでシンプルなデザイン」「手に馴染みやすく、使い心地が良い」ということです。

「用途によって、重さも工夫しています。手に持って食べる茶碗は軽い方が良いし、縦に長いカップなどは下に重みを持たせて倒れないようになど、使う時のことを考えて制作しています」(遠藤さん)

作品は、どれも“ほっこり”と温かみのある雰囲気。
ゆったりと穏やかな話し方をする遠藤さんの人柄が、そのまま作品ににじみ出ている印象を受けました。
シンプルで合わせやすく、暮らしに溶け込む優しいデザインで、普通に使うだけで絵になりそうです。
どれも電子レンジ・食器洗浄機OKというのもうれしいポイント。

普段の食卓をワンランクアップさせてくれる手作りうつわ。
「ハルカゼ舎」でお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

【NEW】人気の秋刀魚皿がリニューアルしました(2023.12)

「ハルカゼ舎」1番人気の秋刀魚皿がリニューアルしました！
烏帽子岩の下部分にぽこぽことした凹凸があしらわれ、より烏帽子岩を引き立たせてくれています。
秋刀魚が美味しいこの季節。ハルカゼ舎の秋刀魚皿に乗せて秋の味覚を堪能してみては。